脳炎・髄膜炎

年齢により起炎菌が違う 新生児;GBS   幼児・学童・成人 ⇒ 肺炎球菌とHib

108B58 78歳男性。発熱・頭痛・悪心→項部硬直・意識障害→血圧低下、四肢は温かい;処置は?

 ①細菌性髄膜炎と思われる、髄液検査の結果を待たずに抗菌薬を投与する                                   
   
②敗血症による warm shock ⇒ ノルアドレナリンの持続点滴

10878  28歳女性の頭痛・発熱・項部硬直・Kernig徴候・意識障害

髄液検査で細胞数↑、蛋白↑、糖↓ Gram染色でG陽性双球菌

肺炎球菌による髄膜炎の治療 カルバパネム系・ステロイドを併用

11022 頭痛に伴う発熱・異常行動・髄膜刺激症状・頭部MRIで側頭葉に病変 ⇒ ヘルペス脳炎111C26 32歳男性。頭痛・発熱と意識障害、項部硬直、Kernig(+)

① 呼びかけで開眼、問いかけに混乱、簡単な命令に応じる ⇒ E4V4M5

② 確定診断で髄液と比較すべき血液検査は ⇒ 血糖

111D34  クリプトコッカス性髄膜炎 ⇒ 治療薬はアムホテリシンB

       ※真菌性髄膜炎では最多(AIDS指標疾患) β-Dグルカンは上昇しない

112B46  66歳男性の発熱・頭痛・嘔吐。

        ① 診断のために確認すべきものは ⇒ 項部硬直

        ② 血液培養の検体採取 ⇒ 抗菌薬投与前に静脈から2セット採取する

114E33 23歳女性の発熱・頭痛・嘔吐・jolt accentuation(+) ⇒髄膜炎を疑い髄液検査

      ※この症例は項部硬直・Kernig徴候がないが、jolt accentuationは特異性が高いので

        髄膜炎を疑い腰椎穿刺による髄液検査を行うべきである。頸を(イヤイヤという感じで)

横に振るだけの簡単な検査だから、ぜひ忘れずに!

 
116A73  髄膜炎菌性髄膜炎 ⇒第一選択はペニシリン・ワクチンあり・髄液検体は常温保存
116E33 髄膜炎菌患者の髄液検査の禁忌は ⇒ 対光反射の左右差

 髄膜炎の原因菌であるHibと肺炎球菌に対して予防接種の定期接種化で(小児は2ヶ月、高齢者の

肺炎球菌は65歳)で髄膜炎の発症は減少してきているので、今後の出題は減るかも、、