E43 68歳男性。20年前から健診で尿糖を指摘されていたが、10年前に退職してからは健診を受けていない。約2年前から両足のジンジンとした痺れを自覚していた。半年前から視力低下、3日前から右眼の霧視が出現した。60歳から独居。1日のほとんどを家で過ごしている。1日に1回か2回コンビニエンスストアの弁当や惣菜を食べている。飲酒はビール350mL/日または焼酎1合程度/日を週5、6回。
170cm、体重72、腹囲86cm。血圧128/72。両眼底に軟性白斑と新生血管、右眼に硝子体出血を認める。尿所見:蛋白(±)、糖3+、ケトン体(-)、潜血(-)、沈渣に異常を認めない。Hb 12.9、、白血球6,000、血小板19万。 総蛋白6.9g、アルブミン3.5、直接ビリルビン0.3mg/dL、AST
22、ALT 19、γ-GT 17、BUN 20、Cr 0.8、eGFR 72.8、血糖235、HbA1c 8.9、T-Cho. 247、TG64、甲状腺機能正常。この患者の足の診察をする際、優先度の低い項目はどれか。
a アキレス腱反射
b 足背動脈の拍動
c 皮膚病変の有無
d 内顆の振動覚
e 扁平足の有無
解答: e これも長文の問題でした。未治療の糖尿病。軽度の肥満あり、高血圧なし、すでに糖尿病性網膜症と神経症状がみられる。(e)は出題者の意図がよくわかりません。正解率 99%
E44 対応で正しいのはどれか。
a 蛋白制限食
b 強度の高い運動療法
c 1日1,200kcalの食事療法
d スルホニル尿素薬による厳格な血糖コントロール
e 心身機能の評価をもとにした血糖コントロール目標の設定
解答: e 腎機能の低下なく蛋白制限は不要。網膜症ある患者に強い運動は推奨できず血糖降下も緩やかにする必要がありますね。正解率 98%
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